イスパニアで出会う

さて、私の旅はメキシコに寄港しておりました。
支倉常長という人物をご存じでしょうか?
伊達政宗の命を受け1613年にイスパニアに旅たった
慶長遣欧使節団の副長として指揮をとっていた人物です。
私は仙台で生まれ育った為、子供の頃からよく耳にしていた名前なのですが
先日アカプルコに立ち寄った際に地図を見ていると
Estatua de Hasekura という表記を見つけたのです。
サンディエゴの砦

さっそく地図を頼りにオルノスビーチを新市街地へ向います。
20分程歩いたでしょうか、南国ムードの砂浜に小さな広場が見えて
その中央には凛とした侍姿の銅像が佇んでおりました。

これ程までに遠方の地へ帆船で旅をしていたとは
現代人からすると信じられない思いです。
像が建てられた頃には、遥か彼方 仙台の方角を向いているそうで
時代が違えど同じふるさの者として、感慨深い気持ちになります。

支倉常長

こちらの広場が作られた由来は1609年に
上総国岩和田村沖(現在の千葉県 御宿町)で座礁したイスパニア船の乗組員を
村人が助けたご縁があり、現在は御宿との姉妹都市を結んでいるそうです。
以前 御宿でマジックショーをした際に
町の方から手作りの人形を頂いた事を思い出しました。
エビがメキシコの帽子をかぶっていて、とても可愛らしかったので
しっかりと覚えていたのですが…なるほど納得で御座います。
この日本広場と支倉常長の像が約400年前の友情を
今も語り継いでいるなんて、感動的な事だなと思うのです。

ちなみに 海老のキャラクター名を思い出しました。
「エビアミーゴ」です

コメント

  1. ふようほう より:

    支倉常長の像がメキシコに建ってるとは!!
    ・・・という以前に、メキシコに立ち寄ったのをしりませんで。というより、イスパニア行はインド洋・アフリカ経由の航路と思い込んでいました。まさか、太平洋を横断していたとは?!ペリーに先立つこと200年余です。
    像を遥か彼方の仙台に向けて建ててくれはったというのも、いいですよね。遠いメキシコの方々が、こうした記念の像や広場を作ってしれてるのを知り、嬉しくなりました。
    いつか少し落ち着かれたら、飲みに行きましょう。体調気を付けはってください。

  2. TAKUYA より:

    ふようほう 様
    ご無沙汰致しております。
    お変わりございませんでしょうか?
    飛鳥の船旅は、約1月かけて巡る日本一周グランドクルーズが終わり
    来週は父島に向かいます。少々天候が気になりますね…
    近頃は陸上でショーをご披露する機会も無くなってしまいましたが
    素晴らしいダンサー達の影響を受けながら日々勉強をしておりました。
    ではでは、次にお会い出来る日を楽しみにしております!