Mary Christmas

真夜中の相模湾、窓の外からは時折波打つ音が聞こえてきます。

本日は沢木耕太郎さんのラジオ「MIDNIGHT EXPRESS 天涯へ2020」を聞きながら

文字や言葉におこす事の大切さを思い出しておりました。

と言っても…話に聞き入っていると、なかなか文章が進まないもので

結局、話題の途中で流れてくる音楽を利用して書き始めておりました。

Merry Christmas.

新たに飛鳥Ⅱでのショーが始動してから2か月以上が経過しました。
私達はお客様への安全対策として、日常でも外出する事なく船内に留まり感染拡大を防止する生活を送っておりました。
たしかに大きな制限はありますが、世界中のエンターテイメント業界が停滞している状況にも関わらず現在も舞台に立てる事に感謝しつつ日々演じております。

修業時代に舞台の裏側を走り回っていた私が、客船で自分のショーを持てるようになるなんて誰が予測していたでしょうか…。
全ては出会ってきた先生や先輩方に恵まれたと感じている今日この頃であります。

さて、そんな船内生活の中ではありますが楽しみもいくつかありまして、その一つがデアゴスティーニ社から発行されているThe Magicです。
月に2回マジックの冊子が道具と共に届くのですが、世間に出回っているアイテムよりもセンスの良いマジック道具が付属されていると、こだわりを感じて思わず「ニヤリ」としてしまいます。
ついつい雑誌の付録が楽しみだった子供の頃に戻った気持ちになってしまうのです。
監修をされているのが私の敬愛するマジシャン MAGUS(メイガス)さん。

先日、芸名を「TAKUYA」から「渡邊卓也」に切り替える事にしたとのご挨拶をしたところ、なんと紙面で掲載して下さる事になったのでした。
名前の件については未だ沢山の方々にご迷惑をかけており、困っていた矢先だった為に本当にありがたい事でした。

MAGUSさんとの出会いは9年前に名古屋にて開催された、常設のマジック専門劇場マジックシアターのオープニングイベントに出演した事がきっかけでした。
マジックの「バー」ではなく「劇場」というコンセプトが当時は珍しかったと記憶しております。
前列の左側に座っている方が、まだプロデュース業に専念されていた頃のMAGUS さん。
そのお隣にはプリマベーラのMIOさん、当時のメンバーが並んでいて 赤い衣装がCHIKAさん。
右端の男性はパフォーマーでありながらスタッフとしてお手伝いして下さっていたヤマギシルイさん。
現在は金沢市でカフェ&バー BELIEVE のオーナーを務めております。
2列目の左側ピンク色の衣装が麻友子さん、となりがフィールとして出演していたSAKURAと私。
そして白いシャツが原大樹さん、着物姿の村田奈央さん、入江田翔太さん、山崎啓介さん。
三列目には初期のBOYS AND MENの皆さんもいらっしゃいます。
なぜ紹介したかというと、このキャスティングや構成は全てMAGUSさんが行い、これからの可能性を感じる若手の人材を探し出して開催したマジックショーでした。
私達はさておいても個性的なメンバーで数年後には、マジック関連のお仕事で目覚ましい活躍をされる方も出てきました。
よほど先見の目と偏りの無い感覚を持っていなければ、この様な組み合わせは出来なかった事でしょう。
当時から「そろそろ自分でもマジシャンとして活動を再開しようと思う。」とおっしゃっていた事を今でもはっきりと覚えております。
そして数年後には特番を持ち、紅白にまで出演されているのですから凄い事ですよね。
常にマジック業界全体の事を真剣に考えてらっしゃる方でした。

さて「The Magic」のお話に戻りますが、毎月少しずつ増えていくうちに今回で49号、いつの間にかマジック百科事典となっておりました。
技法や手順だけではなく奇術史についても記事を掲載して下さっている事は、マジシャンを目指す方にとっても特に良い資料になると思います。
次回は近代奇術の父・ロベールウーダンのお話の続きとは待ち遠しい、そして予告ページには私の本名が掲載されておりました。
また一からのスタートなので新人マジシャン渡邊卓也を覚えて頂かなければいけませんね
でも新鮮でとても嬉しい気持ちです。
嬉しいクリスマスプレゼントとなりました。

「ザ・マジック」No.50
発行所 デアゴスティーニ・ジャパン
発売日2021年1月12日
価格 1,823円(税込み)

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